おさるといぬとパンダさん

前から、読みたかったけどなかなかそのチャンスがなくやっと手にした本、

『ホームレス中学生』

吉本の芸人さん麒麟の田村さんが書いた本です。
芸人本ブームの今、いまさらって感じがするかもしれませんけど・・・。

内容は、とにかくおもしろくて、とにかく号泣。
本を読んで声を出して笑ったのは久しぶりです。

中学2年の一学期の終業式に父親から「解散」を告げられ、
公園の滑り台を我が家とし、ウンコのオバケと呼ばれ、
お金がよく落ちている自販機を「宝島」と名づけお金を拾い食費を稼ぎ、
草を食べ、ダンボールも食べ・・・かなり笑えるホームレス体験記になってました。

そんな中にも、亡くなった母への思いや、親代わりになって自分を支えてくれた兄弟へ思いが
芸人さんらしい飾らない言葉で書いてあって、心が暖かくなって涙が止まりませんでした。

田村さんが最後に
「いつか周りの人が自分ではなく自分の母親を褒めてくれるような立派な人間を目指したい」
というような事を書いていました。
きっと、お母さんが素敵な人だったから、息子さんも素敵な人になったんだろうな・・・。

本を読んで、こんな暖かい気持ちになったのは久しぶりです。
麒麟の田村さんに感謝したいと思いました。